日刊自動車新聞掲載 ヨシノ自動車社長 中西俊介インタビュー

 ボルボ・トラックの正規ディーラーをはじめ、トラックに関する新車販売や整備、レンタカー事業などを手がけ、中古トラックビジネスではアフリカへの輸出も行うなど、多角的なビジネスを展開するヨシノ自動車。川崎に本拠をおく同社は今年60周年を迎え、近年、力を入れているのがオウンドメディアだ。新型トラックの試乗記事や中古トラック試乗記の「婚活トラック」、さらに月一回の頻度で更新するトラック業界のキーマンと対談するコンテンツはどれも高い人気を誇る。特に「トラック業界鍵人訪問記」は業界の内情を知るためのキーワードとともに、その圧倒的な情報量の多さが人気の秘密で、これらオウンドメディアに注力するヨシノ自動車の中西俊介社長に話を聞いた。

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____なぜ鍵人訪問記を始めようと思ったのか

中西:このトラック業界が『良い業界』として認知されていくために、もっと色々な人に認知してもらう必要がある。鍵人訪問記というコンテンツは、トラックとそれに関連する異業種の方と直接関わる機会を設け、そこで知り得た情報を皆さんに読んでいただき情報をシェアしていただくことで、トラック業界の全体像が見えてくるコンテンツを目指した

____ヨシノ自動車がトラック業界そのものを盛り上げようとしている

中西:もともと弊社には『共走』という価値観があり、訪問記はそこから派生したコンテンツだ。だが、共走という価値観は特に突出した考え方ではない。人間が生きていく中で、共存共栄は当たり前の考え方で、それをこの業界に当てはまるキーワードとして『共に走る』という言葉に直した。それを明確化すると、もっとも大事なのは物流業界を下支えしているドライバー達だ。トラックドライバーは、長時間労働に象徴されるように厳しい職種であると昔から言われてきたが、その環境を改善しつつ、魅力的な職業であることを伝えたい

____確かに鍵人訪問記では、ドライバーの生の声を取材したコンテンツが多い。訪問記を20回以上も続けてきて変わってきたことは

中西:共走という考え方がドライバーだけでなく、弊社とお客様、弊社と仕入先など繋がりを象徴するものに変わっていった実感がある。そうしてだんだんと視野を広げて行った中に、現在の鍵人訪問記のスタイルができあがってきた。振り返ってみると、メーカーだけでなく異業種の方にも多く出演いただいていることから、私自身の視野が広がったと実感している

____鍵人訪問記は情報量も多く、トラック業界への理解という意味でも有意義だ

中西:鍵人訪問記では、必ず中立的なポジションに立つように心がけている。それでこそ私の主観が表現できているとも思っている。例えば我々はボルボ・トラックのディーラーだが、訪問記ではボルボ・トラックの良い部分と悪い部分をこれまで明らかにしてきたつもりだ。そこは、はっきりとさらけ出してきた自信があり、他では絶対に読めない記事だと自負している。オウンドメディアだからこそリスクをとり、はっきり表現して読者の理解を得たい

____今後の鍵人訪問記の展開は

中西:結論からいうと『トラック業界を知るための一つのメディア』を目指している。このトラック業界に一番求められている情報を、真っ先に提供するメディアになるとともに業界で最も読まれるメディアになりたい。今後は動画コンテンツの製作も考えており、映像でこそ伝わる情報を積極的に製作したい

※鍵人訪問記は株式会社ヨシノ自動車のオウンドメディア・コンテンツです。

トラック業界”鍵人”訪問記 ~共に走ってみませんか?~
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