株式会社ヨシノ自動車

トラック業界”鍵人”訪問記 ~共に走ってみませんか?~ 第76回

極東開発株式会社 特装事業部 営業本部長 高濱晋一様

極東開発株式会社 特装事業部 営業本部長 高濱晋一様

「オートメーション化された最新設備と昔ながらの手作業が息づく工場内」

極東開発工業株式会社の4つの工場の1つである横浜工場。ダンプトラックの主力工場で大型から小型まで全機種を生産しています。積載車両運搬車であるフラトップ、脱着式ボデー車であるフックロールの生産も行っています。年における生産可能台数は20,000台以上、工場の敷地面積は62,423㎡で従業員は510名が働く大型工場です。

編集・青木雄介
WEB・genre inc.

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第2製缶工場内。中型のリアダンプの製造ラインです。このロボットによるオートメーション工場は2年ほど前から稼働しています。パーツの運搬から補充、溶接などほとんどの工程をロボットが行う近代的な特装ファクトリーです。その内容を見て行きましょう。

パレットが404個入るラック。コンピューターにより在庫管理されています。自動物流システムにより、夜間に AGV(オートマチック・ガイデッド・ビークル)と呼ばれる自動運搬ロボットで各ラインへ補充を行います。なんと始業前には全てのパレットが用意され、パーツが補充されているとのこと。

基本的にロボットが自動溶接を行います。クレーンが自動的に部品の仕分けも行います。 在庫のチェックもコンピューターが行います。なくなりそうになると作業員が iPad で補充の指示を出します。この製造ラインでは基本的にロボットが溶接し運搬も行います。

メインフレーム荷役ロボットが部材をガツッとつかんで溶接ロボットが溶接します。 一旦、仮溶接を行います。

第5工程では本溶接を行います。溶接ロボットは4台稼働。溶接箇所が多いため、火花が飛ばないように覆われています。

状態をチェックするために作業員が待機しています。デッキ裏パネルの仕上げも同時並行で行われます。

第1製缶工場。こちらは主に小型リアダンプを製作しています。 サブフレームやダンプの基幹部品、さらにはフラトップもこの工場で製作されています。

圧巻の下地処理光景が始まります。リフトで整然とダンプが塗装ブースに入っていきます。

充分に脱脂してから水洗いを行います。ここまでは完全にドブ付けですね。

リン酸亜鉛被膜による化成処理を行います。360度で水をかけて洗い流します。

ようやく下地になる電着錆止め塗料に浸されます。

処理の終わったダンプがリフトで運びだされます。

資材センターです。手前パーツの背後にある部品点数は8万から 9万点あるとのこと。主な部品はシリンダーから土砂飛散防止シートまであります。

こちらは組み立て工場です。ライン工程なので基本的にコンベアで運ばれて組み立てられていきます。

塗装ブースは全部で13 ブースあります。

スキップローダーを搭載したスーダン行の車体。ODAか現地NGO用の車体でしょうか。日本では見ないトラックが多くあって非常に楽しいです。

第2組立工場内はフラトップの組み立て工場になります。チルトフレームと呼ばれるフラトップ専用のサブフレームのようなパーツが使用されています。

両サイドで上物と車体を組み上げて、真ん中で車に乗せます。フラトップは受注が多いので1台でも多く作れるように生産されています。いまのところ納期は、塗装等を省けば1年から1年半ぐらいになるとのこと。

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