株式会社ヨシノ自動車

トラック業界”鍵人”訪問記 ~共に走ってみませんか?~ 第105回

みんなのトラックフェス2025リポート
「成熟を迎えたユーロカスタムの羅針盤!?この先を占う1台があった!」

みんなのトラックフェス2025リポート
「成熟を迎えたユーロカスタムの羅針盤!?この先を占う1台があった!」

「“みんなのトラックフェス2024 in北海道”でイケてるユーロスタイルを厳選してみた!」

ユーロトラックの祭典として定着しつつある「みんなのトラックフェスティバル」。今回は、10月に行われたこのイベントをリポートしつつ、主催の二人に今後の展望について語っていただきました。会場となった「ゆーぽーと木更津」は天候に恵まれ、絶好のイベント日和。集まったトラックもいわゆるユーロマナーを抑えつつ、自分の好きなカスタムをセンス良く取り入れるオーナーが増えてきた印象です。カルチャーが注目される段階から成熟するシーン形成の時を迎えていることを感じます。

編集・青木雄介
WEB・genre inc.

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コンボイ(本来は船団の意味)の愛称で親しまれているアメリカントラック。ユーロカスタムではないのですが、あまりの完成度にトップを飾ることに。ビッグリグ・カスタムといえばボンネットトラックのピータービルトですが、今回登場したのは同じカラーリングの日野レンジャーです。アメリカンファンのみならず、日本のカスタムシーンをうならせる驚異の完成度を深掘りしてみました。

ーーーボディはレンジャーですがパーツは輸入製ですよね?

加藤:はい。たとえばこの縞板はアメリカから輸入しています。このカンガルーバンパーはオーストラリア製です。今日のフェスのために特別に取り付けました。日本のレンジャーなら標準サイズで装着可能ですが、ワイドボディには対応していないんですよ。

ーーーそうなんですね。この数字の意味はなんでしょうか?

加藤社長:向こうでは4トン車を500、大型を700と通称しているんですよ。こういう数字を入れるのが好きなんです。

ーーーなるほど。このパイプは排気管として使用していますか?

加藤社長:いいえ、これはダミーです。径177パイを使用しています。加工も特別にこの日のために1週間前に施してもらいました。この日に合わせて一気に完成させました。

ーーービッグリグといえばアメリカンスタイルです。このバイザーなどもアメリカンテイストです。もうマッドマックスのような雰囲気が出ていますね。

加藤社長:そうですね。やっぱりアメリカンが好きなんです。

ーーーこのフロントについたナマズも特別なものですか?

加藤社長:はい、これもアメリカ製です。今日のために特別に取り付けました。まだ配線は完了していませんが、見た目のインパクトを重視しました。あんまりこういうの見たことないでしょ?おかげさまで評判は上々です。

ーーー下げているのは、エアサスですか?

加藤社長:はい、総輪エアサスです。今は一番下げた状態です。

ーーーなかなか4トンで総輪エアサス乗る人いないですよ(笑)。あの速度灯みたいなランプもアメリカ製ですか?

加藤社長:はい、あれもアメリカ製です。

ーーー素晴らしいですね。俺はユーロでもなく、ジャパンでもない……。

中西:アメリカンだ!みたいな(笑)。


中京地区のボルボカスタムといえば浅井建材株式会社様です。今回はジャンボのバーにストランズの黄色い樽型ライトが映える一台をトレーラーをセットで展示されていました。サイドバンパーはFEオリジナルFRPバンパーです。ご愛顧いただいている秘密を訊いてみました。

浅井建材株式会社様篇

ーーーファストエレファントを選ぶ理由を教えてください。

浅井社長:フィーリングが好きだからですね。本当はスカニアも欲しいのですが、東海地区ではアフターサービスが難しいので、現実的な選択としてボルボを使っています。

ーーーボルボの故障率はどうでしょう。

浅井社長:ちょこちょこ軽い故障はあります。たとえば勾配のきついバックで登れなかったりすることはあります。そういう時にデフが故障したりですね。

ーーー牽いてるトレーラはシュミッツですね。

浅井社長:今日はシュミッツです。ケスボーラーも入れましたがシュミッツが今のところ良いんです。極東開発で造ったのも積載は28トン台でしたが、このシュミッツは29.7トンと抜群の積載量なんです。

会場で目立っていたこちらのエメラルドグリーンとブラックのボルボ。コマヤ産業株式会社様のボルボでした。カラーリングがカスタムを強調する好例ですね。

ーーーこの外装はデニム素材ですね。

中西:はい、全部デニム素材です。岡山のキャリオンさんのデモカーですね!経年劣化も味があって良いと思います。


こちらは我々がイチオシだったカスタム・ボルボ。とにかくセンスが抜群で、魅せ所もシンプルかつショーカーレベルに洗練されていました。ユーロパーツでアメリカンを目指しつつも、丁寧で繊細な造作に日本らしさが溢れだしています。再度、取材のために戻ったところ、お帰りになっていたので追加取材は出来ませんでした。ぜひ次回、取材させてください!

ーーーこのアクトロスのキャンピングカーはすごいですね。ヨーロッパ、特にドイツ製で、シルクロード横断やユーラシア大陸横断などで使われるタイプのオフロード仕様にみえます。

中西:乗り心地も素晴らしいですよ。後部はゲートになっていて収納することもできます。4人乗りで、内装はファーストクラスのようなシートを備えています。

ヨシノ自動車・中西俊介より

「回を重ねるごとに少しずつ内容が充実してきて、このトラックフェスもついに6回目を迎えることができました。最初のころは本当に手探りの状態でしたが、今ではようやく形になってきたように感じます。何よりも大切にしているのは「続けること」です。無理に背伸びせず、10回、20回と積み重ねていけるイベントにしたいと思っています。

正直なところ、10月の開催は天候が心配でした。過去のトラックフェスでは雨に泣かされることが多かったんです。でも今回は奇跡のように晴れて、本当に嬉しかったですね。朝から来場者の入りも順調で、関東方面からもたくさんの方々が足を運んでくださいました。

そして来年は、関西の泉大津での新たな展開を考えています。KCVパーツさんが主催となり、初めて彼らが中心となってイベントを運営する予定です。関西はもともと車両が集まりやすい土地ですし、国産トラックをはじめ、スーパーグレートやスカニアなど多様な車両が集まると期待しています。運営面でも工夫を重ね、今回は芸文社さんに一部を委託することで負担を減らし、出店料で収支もプラスにできました。

このイベントがコロナ禍で生まれたということにも、大きな意味があると思っています。普通のビジネスイベントとは違い、メーカーも来場者も対等な立場で話せる。そんな場所を作りたかったんです。小さな一歩かもしれませんが、確実に前へと進んでいる。これからもその歩みを大切にしていきたいと思っています」

「みんなのトラックフェス2026」の詳細はコチラで

イベントプロデューサー・アルフレッド中渡瀬

「正直、まだ課題は多いと感じています。今日の天気は最高でしたが、来場者数はやや少なめでした。平日ということもあって、仕事の関係で来られなかった方も多いのでしょう。きっと明日の日曜日は、もっと盛り上がるはずです。

特に気になっているのは、イベント全体の演出です。中でもライトアップのタイミング。今回ドローンを使った演出には大きな期待を寄せていましたが、日没のタイミングが少し曖昧で、効果を最大限に生かせなかったのが残念でした。16時半から17時の間に暗くなっていったので時間帯を、もっとはっきりとアナウンスしておくべきだったと思います。

主催者として痛感しているのは、こうした細かな部分こそがイベントの印象を決めるということです。カウントダウンの進行、エンジン始動のタイミング、そしてライトアップの演出。どれも現場での混乱を防ぐために、事前の準備と共有が欠かせません。特に夕方のライトアップは、このイベントの最大の見せ場になるべきシーンです。

トラックが好きな私にとって、こうしたイベントは単なる展示会ではありません。そこには物語があって、来場者に感動と興奮を届ける「舞台」だと思っています。そのためには、細部へのこだわりが何よりも大切です。明日は今日の反省を踏まえて、さらに良いイベントに仕上げます。細かい演出を詰め、タイミングを完璧にコントロールして、トラックファンの心をしっかりと掴みたいですね」

みんなのトラックフェス2025 in 木更津

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