株式会社ヨシノ自動車

トラック業界”鍵人”訪問記 ~共に走ってみませんか?~ 第81回

ジャパントラックショー in 富士スピードウェイ

ジャパントラックショー in 富士スピードウェイ

「ジャパントラックショー in 富士スピードウェイを振り返る」

今年の“みんなのトラックフェス”は同時期開催のジャパントラックショーと併催になりました。場所はモータースポーツの聖地である富士スピードウェイ。当日はオートメッセ・リアルという車メディアの場外イベントとのコラボ。箱車のヒストリックカーや日産スカイラインGT-Rのサーキットイベントに交互して大型トラックがサーキットを走る、異例の光景が広がりました。来場客数は10,632人で、我らがファストエレファントも大いに気炎をはきました。ブースに展示された車両を中心に、トラックによるパレードランやスタートダッシュの模様を紹介していきます。

編集・青木雄介
WEB・genre inc.

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回、ヨシノ自動車のファストエレファントはメーカー展示エリアに出展しました。サンダーとウィリー、そして愛宕カスタムとの国産ライン、フライングエレファントからUDクオンの「刀」と「雅」の2台が展示されました。ブースも回を追うごとに充実してきました。

Thunder サンダー

黒と赤を基調としたサンダーはファストエレファントではめずらしいイカつい系。中西社長いわく「ザ・恰好いい」をシンプルに追求した1台とのこと。このトラックの魅力はその中身にありました。

中西:サンダーはシンプルな「ザ・かっこいい」を目指した感じです。基本的にバーはジャンボでランプはストランズでまとめています。もう何社からか「これ欲しい」という問い合わせは来ているみたいですよ。とはいえデモ車にしたばかりなので、もう半年ぐらいは宣伝に使いたいんですよね(笑)。

中西:ココに注目して欲しいんですけど、FEのオリジナルサイドバンパーがついてるんです。これがですね。純正のサイドバンパーより安く提供できるんですよ!サンダーはホイールベースが3.5mなんですが 3.3mでも3.8mでもオーダー可能です。キャブ裏にもバーがついていてFEで推しのスタイルですね。

アルフレッド中渡瀬:サンダーの良いところはフルエアサスでベタベタに下げることができます。それとね、内装にこだわっていますね。金額にすると300万以上もかけているんです。全部、革張りに変えて ハンドルも変えています。外観は普通のユーロカスタムなんですが、内装はまったく普通とは違います。たとえば内装だとウィリーは上からかぶせられるパーツでカスタムしているのですが、サンダーの場合は内装を取り外して革に張り替えているんです。

愛宕カスタム×Flying Elephant

国産トラックカスタムで大きな注目を集めていたのが「愛宕カスタム×Flying Elephant」の2台。4軸ウイングの刀シリーズの最新トラックは内外装ともに、さらにヴァージョンアップしていました。

___クオンのカスタムで大分の愛宕カスタムとヨシノ自動車の国産カスタムライン、Flying Elephantがまたコラボしたんですね!

中西:このコラボブランドはあくまでもフライングエレファントなので、細かいデザインやパーツの提案と組合せなどを我々がディレクションしている感じですね。たとえばエンジンを切ってもエアコンを使用できるレバストのパーキングクーラーやヒーターを付けたり、360度カメラをつけたりしています。ウイングの上にアラウンド・ビューカメラが付いていて、4軸の大型トラックで360度カメラを標準搭載したのはたぶん業界で初めてなんですよ。初心者の方にもおすすめですし、そもそもUD アクティブステアリングが付いているので取り回しも楽ですよね。カラーリングは、どちらもマツダのセラミックメタリックという色を使用しています。

___こちらはまたサイドバンパーの形状が刀ですね。

中西:今回はこの刀がまた違うんです。江雪左文字(こうせつさもんじ)という、徳川家康の刀です。まぁ、前回のデザインとの違いは多分、横に並ばないと分からないと思いますね(笑)。ただこの刃紋のデザインなんかが違うんですよ。前回は800番と400番を使用して刀に見立てていましたが、今回は1枚もので仕上げています

___確かに刃紋の形状が違いますね。凝ってるなぁ。キャビンはユーロミラーなんですね?

中西:今回はドアごと社外の窓なしドアに変えているんですよ。アルフレッドはどうしても窓なしドアにしたかったみたいです(笑)。ユーロミラーは海外仕様の日野純正ドアミラーをつけちゃいました。死角はドアアンダーミラーで補っています。

___違う車種のドアごと換えてるんですね。これ流行りそうですね。そして内装は西陣織です。歌舞(かぶ)いてますね(笑)。粋だなぁ。

中西:そうなんですよ。この西陣織は質が良いとおもいました。こっちは刀シリーズの内装でやっているんだけれど、もう一台は「雅(みやび)」というコンセプトで、コンソールからやってます。とはいえ、あくまでもシートカバーなのでパーツ売りで販売していますよ。どの車種のシートでも造れるようです。ぜひお問い合わせください(笑)。ほんと細かいところでアップグレードしているんですよ(笑)。刀も雅も、たとえばリアフェンダーがボルボのフェンダーに変更されていたり、ボルボの純正パーツを多く流用しているのが特徴ですね。

「雅」と「刀」の詳細はコチラ

FEブース

商品展開に合わせて広がるファストエレファントの出店ブース。アパレルからカスタムハンドル、中古パーツまで見逃せない内容です。その商品たちをちょっと覗いていきましょう。

FE特製のカスタムハンドル。自分で素材や形状を選べる、いまイチ推しのカスタムパーツです。

オリジナルのアパレルも大充実しています。FEデザインチームが良い仕事してますね!

おなじみのライト類や中古パーツも充実。路面店ですから実際に手にとって観れるのが愉しいです。

中西:これでも規模は小さい方で、北海道の「みんなのトラックフェス」ではもう少し大きなブースにしたんですよ。カスタムショップなのでノーマルのジャンク品や、すでにもうデッドストックになったパーツなんかも販売しています。フェンダーなんかの大型パーツもありますし、ほとんど特価で販売しています。定価の7割引ぐらいじゃないですかね。こういうイベントの時だけですけど、お客様へのご奉仕ということですね。

トラックパレード

レースコースのイベントでは午前と午後の2回にわたってトラックパレードが行われました。ヨシノ自動車のFE号も元気に走ってました。

トラック・スタートダッシュ・チャレンジ

そして会場を大いに盛り上げたのはトラックのスタートダッシュ・チャレンジ。ホームストレートをダッシュでどれだけ速く走れるかを競いました。なんとセノプロとファストエレファントによる社長対決も実現。注目の決勝はボルボ同士の対決です。我らが中西社長は決勝まで進みましたが、惜しくもボルボのデュアルクラッチ搭載車に負けてしまいました。こういう競技ならやはりボルボ、それもデュアルクラッチ一択ですね。

中西による総括

「ジャパントラックショーと“みんなのトラックフェス”。お互いのメリットを考えて、“みんなのトラックフェス”がジャパントラックショーに便乗する形になりました。今回のイベントはジャパントラックショーが2年に1回、パシフィコ横浜でやっている以外のスピン・オフ・イベントとして試験的にやってみた形なんです。それがたまたま10月末という、我々がやっているトラックフェスとまるかぶりしちゃいました。さらに別に11月にトラックフェスをやるというのも大変なので(笑)、トラックショーが主催の野外イベントで、一部のエリアを完全にトラックフェス側で運営するという座組になりました。そこで特別感を出す意味あいも含めて、出展車両も事前審査をもうけ、ユーロスタイルのトラックのみのイベントにしました。このイベントは今回の反響次第なので、また継続されるかどうかは分かりませんが、やるとなればトラックショーは2年に1度のパシフィコ横浜をメインとしつつも、その間の隔年でやるか、どうかというところでしょうね。実感としては、やはり乗用車のイベントと共催していることもあって観客数がまったく違いますね。たった1日の野外開催と考えたら充分だとおもいます」

< 対談一覧に戻る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加