トラック業界”鍵人”訪問記 ~共に走ってみませんか?~ 第13回
私がボルボトラックを選ぶ理由 ~シリーズ第1回 株式会社大平興業舎編
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私がボルボトラックに乗る理由 ~ドライバー篇
株式会社大平興業舎さんで稼働しているボルボは現在、7台。どのトラックもおもいおもいの架装が施され、大切に乗られているのが分かります。ドライバーの新保将一様は12年前に未経験で、大平興業舎さんの門を叩かれました。活き活きとボルボや自分の仕事についてお話しされるその姿は、トラックドライバーの職人気質にあふれ、優れた道具が充実した仕事には欠かせないことがうかがい知れます。そんな新保さんの大切にしているボルボとお仕事について伺いました。
写真・薄井一議
デザイン・大島宏之
編集・青木雄介
____車は自由に飾っても良いそうですね。
新保:そうですね。ありがたいことに自由に出来ますね。本当に車両だけじゃなくて道具箱の設置だったり、ドライバーの意見を取り入れてくれる会社です。見ていただければ分かると思いますが、どの車両も個性的ですよね?
____個性的ですね。新保さんが選んだのはボルボだったんですね。
新保:そこはもう迷わずボルボでしたね。弊社がボルボを導入したのは、他の物流会社からきたボルボが最初だったんですが、その物流会社とも一緒に仕事をしていたんですよ。その時に現場でボルボを見る機会がいっぱいあって、そのときから憧れていました。まず第一にかっこいいですよね。ヘッドライトの形だったり、国産にないデザインです。もうそこは一目惚れしちゃいましたし、なおかつこの重厚感がたまらない。キャビンが大きくて高い。さらにフルエアサスで、乗り心地もいいです。乗ってみると、中身もいいんですよね。
____大平興業舎さんの仕事内容は長距離が多いんですか?
新保:多いですね。1泊2日もあれば1週間でっぱなしというのもあります。そんなとき、長距離でのボルボの室内空間の良さは最高ですね。もう文句のつけどころがない。
____室内空間のくつろぎ度は他の比にならないですよね。ちなみに新保さんのこだわりの部分はどこですか?
新保:まずグリルの色を変えています。エンブレムも塗ってます。ハニカム構造なのでしっかり塗装を塗らなければいけないので、そこは知りあいのプロに頼みました。ボディカラーと同じところは会社の整備場でやってもらってます。後ろの作業場は自分で全部寸法を決めています。作業箱の中には自転車も乗っているし、シートも載せてます。
____作業箱の中はきっちり整理されてますね。自転車はどんなケースで使用されるのでしょうか?
新保:我々は運行時間が決まっているケースが多いので、それ以外の時間は走行してはいけないんですよ。きっちり決まっている仕事だと夜の21時から朝の6時までしか走れない、そういう仕事もあります。それ以外は日中待機になるので、どうしても足がないと不便ですよね。そうなると自分で行動するのに、どうしても足が必要になってくるんです。その時にこの自転車を使います。
____もともと大型トレーラーの運転手を目指されていたのですか?
新保:僕はもともと観光バスの運転手を目指していました。でも観光バスの運転手になるには大型経験が必要だったので、知り合いの紹介でこの会社に入社しました。この会社の台車は特殊な台車ばかりだから、もう目が釘づけでしたね。そもそもけん引免許も取るつもりはなかったんです、大型の免許を取った際、その教習課程がすごく面白かったので、ついでにけん引免許も取っちゃったんです。
____そして重トレの世界に入ったんですね。
新保:はい。この会社の仕事のやりがいはめちゃくちゃありますね。この会社は周りのみんながサポートするという感じだから、荷物が特殊なことについてはさほど抵抗はありませんでした。入ってまもない人は、先輩と行って同じものを積むことの繰り返しでしたから。
____新保さんが独り立ちされたのは、いつぐらいでした?
新保:3ヶ月の試用期間中はマンツーマンで乗ったり、自分は助手席に乗せてもらって行くのがほとんどでした。それまで僕はトラックの運転経験がゼロだったんですよ。いきなり大型トレーラーなんです。2トンも4トンもなくいきなりトレーラーだったので、慎重になりましたよね。ただ逆に「経験者だとこの会社は難しい」とも言われました。
____とりわけ気をつかう重機ですものね。後ろのトレーラーが全車エアサス付きですよね。
新保:はい。エアサス付きの舵きり付きですね。後ろの軸はリモコンで操作します。現在は必ず誘導の人がつくので誘導の人が言うとおりにつけてる感じですが、誘導の人がいない時はミラーを見ながら自分の勘でつけなきゃいけない。後ろの舵きりを使うと、ものすごく切れるんですよ。前方に走る際でもハンドルを切れば自動的にトレーラーが追従する装置もついています。普通に走っているときは使わない方が走りやすいです。弊社の現場は狭い現場しかないぐらいなので、この舵きり付きトレーラーがないと仕事にならないですね。ほんといつも「なんでこんな現場に積み場を作ったの?」っていう場所ばかりですから(笑)。
____ちなみに積荷はどういったものが多いんですか?
新保:発電所や変電所の工場施設にモーターや変圧器を持っていったり、という仕事が多いですね。電気関連の大型機械が多いです。
____運転されているときも衝撃などは気にされますか?
新保:精密機械の時もありますし、ただの部材の時もあります。我々の仕事は震度計をつけられることが多いので、その基準値以内に走らなければいけないケースが多いんです。今はほとんどエアサスなんですが、私が入った当時はエアサスがついてない車両もあったので、その時はものすごく気を使いました。だからこそボルボのエアサスはいいんです。過信はできないけれど、ボルボとトレーラーのエアサスで、昔のように極度に気を使わなくても良くなったのは有り難いですね。この仕事は決められたことはしっかり守るということが大事です。そのハードルが下がった感覚はありますね。
____ちなみに新保さんがこのボルボに乗る前は何に乗ってらっしゃったんですか。
新保:いすゞの2デフのギガですね。馬力は520です。
____ちなみにボルボで、「この上の馬力って欲しいな」と思われたりしますか?
新保:あるに越したことはないですね(笑)。ただやはり馬力を求めると重量も重くなっちゃいますよね。重量規制が厳しいので、車重が重くなってしまうと仕事に行けなくなってしまいまからす。ただ馬力はあるに越したことはないです。それは間違いないです(笑)。
____このボルボは何年前に乗られ始めたのでしょうか?
新保:2年前です。パワーはまったく申し分ないですよ。いすゞのギガもしっかりターボが効く車なんです。でも低回転、低速域がちょっと弱いんですよね。最初もたつくものの、レッドゾーン手前ぐらいまで上がってくるとちゃんと登ってくれるんで、悪くはなかったです。ボルボは低回転でもトルクがものすごく効いてますよね。ただドライバーとしてはレッドゾーンまで入れた方がよりパワーが出る気がしますよね(笑)。だからつい自分で高回転まで持ってっちゃうんですけど、本当は普通に低回転で登れちゃうんですよね。
____ボルボは下から真ん中ぐらいがホットゾーンとしてますからね。
新保:そこがドライバーとしては分かってても、嫌なんですよね(笑)。坂で垂れちゃってからでは遅いから、つい高回転まで上げてしまう。それで垂れるんだったら仕様がないと(笑)。
____最新のボルボだと800回転でトルクの80%ぐらいを引き出せるらしいですよ。
新保:そうなんですね。現在でも物足りなさはまったくないですよ。この坂だったら「垂れても仕方ない」っていう坂でも力強く登りますからね。その点はいつも驚かされてますね。
____ちなみに新型スカニアは気になりますか?
新保:気にはなりますね。デザインも変わって、格好良くなってるじゃないですか。僕がボルボで最初一番気に入った部分が、ヘッドライトの LED の常時点灯ランプなんです。それが衝撃的だったんですよね。見えやすさも非常によかった。そうそう。そういう意味でいうとスカニアはボルボによせてきましたよね。新しいプロフィアのヘッドライトも常時点灯ランプがついてるでしょ。ボルボがトラックのトレンドを引っ張ってる感じがしますよね。
____ちなみにこの道具箱はご自身で買われたんですか。
新保:いやいや。会社がお金を出してくれています。でも限度があって所々で自分も出してますよ(笑)。やっぱりこだわりたいところはこだわりたいじゃないですか。
____ユーロミラー(ボルボの本国仕様ミラー)にしたいという気持ちはありますか。
新保:ユーロミラーはかっこいいですよね。でもミラーがたためない。弊社の現場は本当にミラーをたたまなければいけないところがいくつもあるんですよ。
____そんなに狭いんですか!
新保:はい。ですから、たためないのは正直、厳しいんですね。ミラーが当たっちゃうからミラーをたたんでぴったりつけられる、なんて本当にあるんですよ。ユーロミラーを使ってるドライバーさんに訊くと、「見にくい」という噂も聞きますし。
・国産にないデザインと重量感
・フルエアサスの乗り心地の良さ
・長距離でも快適な室内空間
・荷物への衝撃回避で絶対的な安心感
・どんな坂でも垂れないトルク
・坂で高回転までまわして欲しい
・ユーロミラーはたためるようにして欲しい
新保将一(しんぽ しょういち)
1979年生まれ、2000年ホンダインターナショナルスクール卒、
2000年(株)ホンダ神奈川入社、2003年2月大平興業舎入社、現在に至る。
未経験者大歓迎。ドライバーは随時募集中。株式会社大平興業舎様の連絡先はこちらより!
http://www.taihei-kougyosha.co.jp/