トラック業界”鍵人”訪問記 ~共に走ってみませんか?~ 第17回
山田車体工業株式会社 工場見学篇
山田車体工業株式会社 工場見学篇
トラック業界”鍵人”訪問記 ~共に走ってみませんか?~ 第17回
山田車体工業株式会社 工場見学篇
山田車体工業株式会社 工場見学篇
ヤマダボデー工場見学
オーダーメードで多種多様な車型を製作するヤマダボデーさん。平ボディをはじめ、その上に引き延ばしできる幌をつけたアコーディオン車や、カーテン車、さらにはチップ車にフラップ(ウイング)、冷凍車など本社のある沼津工場では多種多様な車種が同時に製作されていきます。その数は月産約30台。最新機械を取り入れ効率化を図りながら、高い品質を求めるヤマダボデーさんの工場を見学させていただきました。
写真・薄井一議
デザイン・大島宏之
編集・青木雄介
ルーフや根太に使用する鋼材を切り出すのは、導入されたばかりのレーザースチールカッター。3Dで形状入力をするとレーザーで切り出しや穴開けといった作業をしてくれます。この機械の導入により作業効率は約30%アップしたとのこと。
切り出された鋼材で根太の組み立てが行われていきます。組み立てはすべて手作業です。もうすでにステンレスの蝶番が使用されていたり、ヤマダボデーさんらしさが垣間見えますね。
こちらは前立ての組み立て風景です。前立ては根太の組み立ての隣の工場で行われています。
錆止めプライマーの塗装場です。すでに塗装をした後の部品がスタンバイしているのが分かります。
ウイングもそばで取り付けを待っています。
観音にステーを取りつけていきます。
土台となるシャーシに前立てや観音が、移動できるレールの上で組み付けられていきます。こちらは冷凍ウイングになりそうです。
ほぼ形をなしたボディがシャーシにU字ボルトで取り付けられていきます。
床板となる合板も加工のときを待っています。原料は強度の高いマレーシア産のアピトン材です。
美しいステンレスの加工と溶接面。山田社長は「ここにヤマダボデーの技術の粋があります」と目を細めます。
床板を取りつけていくとほぼボディは完成していきます。
並行して電装系の電線引き回しや調整が行われます。キャビン前部の取り外されているパーツはメッキパーツ類。塗装の後に取り付けられます。
塗装前に入念なマスキングが行われています。
マスキングを終え、ほぼ塗装準備終了しました。この工程は専門のスタッフが行い、女性スタッフも多いです。「塗装に難があるとすべて否定されかねない」非常に気を使う工程とのことです。
マーカーランプや飾りパーツなどが取り付けられ、いよいよ完成となります。
おなじみの「ヤマダボデー」のステッカーが貼り付けられます。創業から70年のプライドが込められていますね。
こちらは二次架装された車体。メーカー完成車にステンレスを切ったり貼ったり。一見すると造りボディに見えますね。
こちらはヤマダボデーさんの隠れたトレードマーク、20世紀最後の木骨キャブ車です。当時の職人たちがすべて手作業で製作しました。ロマンがありますね!
詳細は下記、山田車体工業株式会社のHPをご覧ください。
http://www.yamada-body.co.jp/jp/