電子車検証のデーター利用(活用)方法について

お知らせ
前回のブログにて、今年の1月4日から車検証が電子(IC)車検証となり、スマホもしくはパソコン(ICリーダーを接続)で、電子車検証のデーターを読込むことが出来ますとご案内しておりますが、今回はそのデーターの有効利用についてご参考までにお知らせいたします。
なお、スマホではデーターの画面閲覧と車検証記録事項をPDF形式でのダウンロードしかできませんが、パソコンにICカードリーダーを接続して電子車検証を読み込むと、スマホと同じ機能以外に記録事項のデーターをファイル形式(CSV, XML, JSON)でダウンロードする事が出来ます。
よって、会社でお使いのシステムやアプリ、或いは自分で作成するマイクロソフト・エクセルやアクセスなどのアプリで、データーをインポートして利用する事が可能です。
そこで今回は、電子車検証からダウンロードできる3つのファイル形式CSV、XML、JSONのデーターについて、特徴や違いを簡単にご説明します。

車検証情報取込みファイルの出力設定

まず、出力できるファイルの形式はCSV, XML, JSONの3種類で、シンプルなテキストベースのデーター形式となっており、Windows標準のメモ帳アプリなどでデーターの中身を見ることが可能です。

ただ、この3つの形式のデーターは記述するためのルールが違うため、アプリに対応した形式のデーターを利用する必要があり、またルールを合わせてデーターをやり取りしなければ上手に利用することは出来ません。

<CSV形式>

一番メジャーな聞きなれたテキストファイルで、一番理解しやすい形式がこのCSV(シー・エス・ブイ)形式ではないかと思われます。

CSVは“Comma-Separated Values”(コンマ・セパレイテッド・バリューズ)の頭文字で、名前の通りデーターとデーターの間がコンマ(”,”)で区切られて記述されていて、複雑ではないので直感的にデーターの中身を把握する事が可能です。

<XML形式>

XML(エックス・エム・エル)はExtensible Markup Language(エクステンシブル・マークアップ・ラングイッジ)の略で、例えばタグ(記号など)と呼ばれるものでデーターを囲み、更にその中にデーターを入れて親子構造にして記述されます。

データーを直感的に理解するには難しいのですが、CSVよりも込み入ったデーターを取り扱う事が可能な為、複雑なデーターのやり取りはXMLでの記述されることが多いです。

<JSON形式>

JSON(ジェーソン)とはJavaScript Object Notation(ジャバスクリプト・オブジェクト・ノテイション)の頭文字であまり聞きなれない名前ですが、このデーターは辞書型と呼ばれ項目とデーターが一対一のような記述方式をとっており、直感的に理解も出来るし複雑なデーターもやり取りが出来ます。

また、CSVよりデーター量は増えますが、XMLよりもデーター量が少ないので、データー内容に対して読み書きが速いと言われています。

データー記述の違い

難しそうな説明が続きましたが見た目で判るよう、参考までに簡単なある表について、それぞれの形式だとどのようなテキストデーターになるのか、記述例を解り易く表記してみました。

<表のサンプル>

<CSV形式の場合>

<XML形式の場合>

<JSON形式の場合>

実際の車検証データーの中身

<CSV形式>

<XML形式>

<JSON形式>

まとめ

それぞれの出力ファイル形式について説明してみましたが、使い分けを簡単に言うと、CSVは単純なリストのデーター入出力ために利用され、XMLやJSONは複雑なデーター構造の入出力に使用するイメージになります。

 せっかく車検証が電子化され、そのデーターをダウンロードする事が出来るようになりましたので、このデーターを使わない手は有りません。いま会社でお使いの管理ソフトの新規データー入力や既存データーの更新、自分で作るエクセルやアクセスのデーター入力に利用してみてはいかがでしょうか。一度データーの読込(インポート)ルールを作ってしまえば以降は手入力が不要となりますので、車両を多く管理されているのであれば、時短や入力ミス防止に有効かと思われます。

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