代表的なボルトの締め付け方

タイヤ
まず初めは、毎年ある時期になると問題となっている、「ホイールボルト折損による大型車の車輪脱落事故」についてです。
(一部の内容やデーターは、国土交通省発表の資料から抜粋しております。)

ボルボ・トラックの正規ディーラーとして、ご利用いただいている皆様へ、ボルボの企業理念でもある「品質」「安全」「環境への配慮」に関連した内容をボルボ・トラックの特徴を踏まえ、判りやすくお伝え出来ればと思っています。

トルク法(一般的な締め方)

軸力の代用として、ナットやボルトの締付けをトルクで管理する方法がトルク法です。
トルクレンチ又はトルクスパナといった工具を準備すれば習熟度に関わらず同じ結果が得られる方法であるため広く普及しています。その一方、トルクの90%前後が座面との摩擦に起因するため、座面の表面状態やねじ部の状態によっては、軸トルクに影響を受ける可能性が有ります。(ネジ部の汚れや錆、湿り気などの影響を受けやすい)

弾性回転角法(ボルボ・トラックの締め方)

弾性回転角法ではまずスナッグトルク(ボルトと座面を密着させるのに必要なトルク)で締付けを行い、その後弾性域内の所定の回転角まで回します。この方法は座面に影響が少ないスナッグトルクまでトルク法で締付け後角度締めするため、トルク法に比べて軸トルクは外部からの影響を受けづらくなります。 

塑性回転角法(エンジン内部の回転部分など)

塑性域での締付けを行っているため、弾性締付け時に比べねじに大荷重を掛けられるという利点もありますが、一方で、この方法ではボルトが塑性伸びを起こしているため、一度外すと再使用が出来ないという条件が付きます。

※降伏点を超える力が加わると、ボルトの変形は戻らなくなります。

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【指定工場】
 株式会社ヨシノ自動車 トラック整備

 住所:神奈川県川崎市川崎区鋼管通4-1-6
 営業:8:30~17:20

 電話:044-322-2712
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