省燃費運転について(一般編)

省燃費
省燃費(省エネ)運転は、ドライバーの知識と技術によって大きく変化します。
したがって、より良い結果を出すためには、燃費向上のノウハウを知らなければなりません。
ここでは、その一般的な考え方について説明します。

タコメーター(エンジン回転計)でグリーンゾーン域を意識して運転する

・走行時のエンジン回転数は、なるべくグリーンゾーンの範囲内で抑え、低い回転数ほど燃費が良くなります。(グリーンゾーンは、エンジンの最大トルク領域で、力があり燃費効率がもっとも良い範囲です。)

・走行時のエンジン回転数は、なるべく一定に保つようにします。

・エンジン回転数を上げるときは、回転計の針ができるだけゆっくり上がるようにアクセルを踏み込みます。

・そのためには、早めのシフトアップをしながら、できるだけ高速段を多用する様にして下さい。

<参考>
・グリーンゾーンとレッドゾーンの間はブラックゾーンと呼び、エンジンブレーキがもっとも有効に利く範囲です。(最大のエンジンブレーキ力が得られます)

<注意>
・レッドゾーンは過回転(オーバーラン)です。エンジンが壊れてしまう恐れがありますので、絶対に使用してはいけない範囲です。

平坦な道路では

・回転数はグリーンゾーン下側の範囲で、出来るだけ速度を一定に保ってください。

・ブースト圧は出来るだけ低く保ってください。

・惰性(慣性力)を利用して下さい。(なるべくアクセルペダルを踏まない運転)

<参考>
・平坦な道路が続く場合は、クルーズ・コントロールを使ってください。

・エキゾーストブレーキは、通常OFFで走行し、必要な時だけ作動する様にしてください。(エキゾーストブレーキを常にONにしていると、アクセルを放すたびに減速され、速度を戻すのに無駄な加速をしなければならなくなります。)

登板路では

・上り始める手前では、スピードを上げて(下げないで)、登り始めの失速を防ぎます。

・すばやく一気に登れる(失速しない)ように、ギヤを変速し(落とし)エンジン回転を合わせて下さい。

<参考>
・上りきる前に(頂上手前で)アクセルペダルから足を緩めスピードを調整し、その後の下り坂に備えスピードを抑えて下さい。(頂上までアクセルを踏み込まなくても登り切れます)

下り坂では

・トラックは重量が有りますので、下り坂の走行は転がす感覚で落下するエネルギーを上手く利用してください。

<参考>
・スピードが上がってしまう場合には、エンジンブレーキ、エキゾーストブレーキやリターダーなどの補助ブレーキを有効に使い、スピードを調整してください。

停止するとき

・例えば、先の交差点が赤信号と判っている場合には、惰性とブレーキを上手く使って、車が止まらない様に進んでください。

・信号が青に変わるまでその状態を続け、交差点手前で車が止まることなく通過できるようにしてください。

・車が動き出す時に抵抗に打ち勝つエネルギーを一番使うため、車の発進回数を減らすことで大きく燃費が変わります。

<参考>
・なお、交差点に早く到達しても青信号になるまでは進めず、アイドリングで待っていなければなりませんので、燃料を無駄に消費します。

アイドリングについて

・暖機のアイドリングは最小限とし、無駄な燃料の消費を抑えます。
(通常は2分、冬場でも4分程度で十分です。)

・ゆっくり走行しながらエンジンやミッション、デフやハブなどの回転部位を徐々に暖めます。
(エンジンをいくら暖めても、他部位のオイルやグリスは冷たく固いままです。)

・ゆっくり走行(暖機運転)し、水温計が60℃を超えた当たりから、通常運転をするようにします。
(それまではターボのブースト圧が上がらない様に、回転を抑えてください。)

・なお、ターボ付きエンジンは、必ずアフターアイドリングが必要です。
(通常走行後:1分、高負荷走行後4分程度アイドリングをしてください。)

・大型トラックで1時間アイドリングをすると、1.2L~2.0Lの軽油を消費します。

<参考>
・長いアイドリングは燃料消費の他に、燃料系統や排気系統なども含めエンジンに悪影響を与え、それらの部位の寿命を縮めたり、思わぬトラブルを発生させることが有ります。

燃費を改善する簡単な7つの考え方

1.加速は緩やかで最低限にする

2.速度は抑え一定にする

3.グリーンゾーン(エンジン回転)を利用する

4.より多くの惰性を利用する

5.出来るだけ停止しないようにする

6.無駄なアイドリングは避ける

7.周囲の状況を把握して早めの行動をとる

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【指定工場】
 株式会社ヨシノ自動車 トラック整備

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