省燃費運転について(ボルボ編)

省燃費
ボルボ・トラックには、燃料の消費を抑える機能、また安全に運転する為の様々な機能が備わっています。
ただ、その機能の存在を知らない、正しい使い方が判らないとなると、せっかくの機能も無駄になってしまいます。
そこで、省燃費運転を軸に、安全運転に関わるボルボ・トラックの特徴をお伝えします。
①走行時どのギヤを選択するべきか?(ボルボはギヤを考える必要がありません)

・ボルボ・トラックは一部の仕様を除き、トランスミッションは基本的にI-Shiftという、自動機械式変速機、(フル・オートマチック・トランスミッション)を搭載しております。(クラッチペダルは有りません)
・このI-Shiftは、デジタルインテリジェンス機能を搭載したトラックで最も先進的なトランスミッションで、走行する道路状況や車両の負荷状況などを計算し、またドライバーの運転を自己学習し、常にスムーズで最適な状態で走行できるよう自動的に制御します。
・発進時や変速時のフィーリングの良さは、他社製の自動機械式変速機とは比較になりません。

②I-Shiftは通常オートマチック走行(シフト・レバー:A)で運転する

<オートマチック走行>
・走行条件により、最適な段数(前進12段)を自動的に選択します。
・発進時は、必ずシフト・レバーを“A”の位置にして、ゆっくりアクセルを踏んで発進してください。
 (車両重量や車体傾斜などを計算して、最適な発進段数を自動で選択します。)
・I-Shiftと他のシステムとの連携機能を有効に利用する為にも、通常走行時は常にシフト・レバー位置を“A”にして走行して下さい。

<マニュアル走行>
・ギヤを固定して(自動変速をさせないで)走行したいとき、シフト・レバー位置を“M”にして走行してください。
・例えば、長い上り坂や下り坂、追い越し、渋滞時などで低速走行が続くときなど、自動に変速をさせたくない時などです。
・なお、上記の状況が解除された場合には、シフト・レバー位置を“A”に戻して走行して下さい。

③I-Shiftは通常エコノミー(Economy)で運転する

<E(エコノミー)モード
・通常は省燃費運転や他のシステムとの連携機能を有効に利用する為、Eモードで走行します。
・オートマチック走行時にEモードで走行すると、自動的に燃料消費が少ないグリーンゾーン領域内で変速するようなシフト・パターンで走行します。

<P(パフォーマンス)モード
・きびきびとした走りをしたい(高速での追い越しや登坂路)モードで、エンジンを高回転まで引っ張って走行したい時のみに選択します。
・上記使用後は、Eモードに戻してください。(燃費に悪い影響があます)
※キーをOFF/ONにした後は、自動的にEモードとなります。

④I-ロールとは?

I-ロールとは、平地や緩い下り坂を走行時で以下の条件がそろった時、自動的にミッションがニュートラ・ポジション(セレクターの位置表示は“N”)となり、惰性走行することで無駄な燃料消費を抑えます。(この時エンジンはアイドリング状態を維持します。)

<I-ロールの作動条件>
・「シフト・レバーA(オートマチック走行)」、「E(エコノミー)モード」、「補助ブレーキ・レバー位置A」、「アクセル・ペダルOFF」、「ブレーキ・ペダルOFF」
・アクセルやブレーキを踏んだり上記の条件が1つでも外れると、その時の速度や傾斜に応じたエンジン回転数とシフト段数を自動計算し瞬時にギヤが入り、加速したりブレーキを効かせたりと通常の走行が可能となります。
(ギヤがニュートラになる、ギヤが繋がれる時の変速ショックや異音は殆どなく、違和感は有りません。)
・このI-ロールは、ボルボ特有の機能(装置)で、ミッションはニュートラルになってエンジンとのパワーラインが切り離されることにより、エンジンの機械的抵抗が無くなることで無駄な減速をせず惰性で走行することが可能となります。
(もしも、なだらかな下りが何kmも続く道路だった場合、いつまでもこの状態で走行し続けることが出来ます。)

⑤補助ブレーキと連携する重要な機能

<補助ブレーキ>
通常は、他のシステムとの連携機能が常に有効に利用できるよう、補助ブレーキのレバー位置を常に“A”にして走行してください。
減速や下り坂で補助ブレーキを効かせたい場合のみ、レバー位置を状況に応じて“1”~“B”にし、補助ブレーキを強制的に作動させてください。

0:解除(オフ)
A:自動(ブレーキ・ブレンディング、ブレーキ・クルーズ、I-ロール)
1:5~40%ステージ
2:40~70%ステージ
3:70~100%ステージ
B:最大(ブレーキ・プログラム)

<ブレーキ・クルーズ>
下り坂などで徐々に加速してしまうような場面において、補助ブレーキ・レバー位置を“A”一の状態で、設定したい速度になったときにレバー先端スイッチの(+)側を押すと、設定された速度以上になったときに自動的に補助ブレーキが作動し、その設定速度を維持します。
・オートクルーズが作動している時は、そのオートクルーズ設定スピードに対して+3~15km/hの範囲で補助ブレーキが作動するスピードを設定できます。
・オートクルーズが作動していない時は、設定したときの速度で補助ブレーキが作動します。

<ブレーキ・プログラム>

補助ブレーキ・レバーを“B”にすると、補助ブレーキを常に最大限に利かせるために、強制的にミッションのギヤ段を下げ、エンジンの回転数を高い位置(ブラックゾーン)を維持するようにします。(オーバーランはしません)
なお、補助ブレーキ・レバー位置“B”のみ、固定できないようリターン式になっていています。

<ブレーキ・ブレンディング>

フット・ブレーキを踏むと、通常ディスク(ドラム)・ブレーキに制動力が働きますが、補助ブレーキのレバー位置が“A”のときフット・ブレーキを踏むと、全体の総ブレーキ力を維持したまま自動的に(フット・ブレーキを弱め)補助ブレーキをさせ、ブレーキのフェード現象を防止することが出来ます。
また、ディスク・ブレーキの負担が少なくなるため、ディスク・パッドの寿命を大幅に伸ばす事が出来ます。
(ブレーキ・ブレンディングの使用率によって、最小と最大寿命の差は倍以上違ってくるケースがあります。)

このブレーキ・ブレンディングは、ドライバーの意思をブレーキ・ペダルが認識し、ホイールのブレーキを掛けながら補助ブレーキを自動的かつ無段階的に作動させ、補助ブレーキが担った制動力分だけ、フット・ブレーキを自動的に緩めるシステムになっています。

※この機能は、ディスク・ブレーキとEBS(電子制御ブレーキ)が装着されているボルボ・トラックだからこそ出来ます。

⑥ヨシノ自動車からの推奨

1.いつもシートベルトをして運転してください。
2.いつも滑らかな(おとなしい)運転を心掛けてください。
3.上手に転がる(惰性を利用する)ように運転してください。
4.シフト・レバー位置は“A”、パワー・モードは“E”、補助ブレーキ・レバー位置“A”
5.フット・ブレーキは温存し、補助ブレーキを有効に使ってください。
6.周りの状況を判断し、先を見越した運転をしてください。
7.ドライバーもトラックも、コンディションはいつも良い状態にしておいてください。
 (健康診断と定期点検は忘れずに!)

※省燃費運転を心掛けていると、必然的に安全運転にも繋がります。

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【指定工場】
 株式会社ヨシノ自動車 トラック整備

 住所:神奈川県川崎市川崎区鋼管通4-1-6
 営業:8:30~17:20

 電話:044-322-2712
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