「自動車検査証の電子化(ICカード化)について

お知らせ
行政が各種手続きのデジタル化を進めているなか、国土交通省は、自動車検査証(車検証)のICカード化(電子化)を2023年1月に施行します。そして、車検証のICカード化に伴って、関連する法制度も改正することになります。
なお、車検証のICカード化で、車検証のICチップに有効期間を記録する事務、検査標章の交付事務を国から指定整備事業者に委託する制度が新たに創設されます。
また、ICカード化された車検証への記録を可能とするため、現行の電子情報処理組織(自動車登録検査情報処理システム)からの出力方法が印字に限られているものについて、電磁的方法を加えるための改正も行なわれます。
一方、軽自動車に関しては経過措置を設けることが決まっていますが、経過措置の期限は2023年12月31日までとなります。

目的

国土交通省が主催している「自動車検査証の電子化に関する検討会」の報告書によると、車検証を電子化(ICカード化)する目的は、「自動車保有関係手続き」の効率化を推進する事となっております。

自動車を所有するには、保管場所の申請、車両の登録や検査に加え、現金での納税など他にもいろいろな手続きが、昔ながらの紙ベースのやり取りが残っています。こうした時代遅れの負担を軽減するために、以前より「自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)」が始まり、車両登録や車検に関するさまざまな手続きをオンライン上で済ませるシステムが運用されてきました。

しかしながら、現状OSSによる恩恵を受けるのは一部の業者や業務という事も有り、車検時の継続検査におけるOSS利用率は高くなっていないのが状況です。

それは、OSSによるオンライン申請を行なった場合でも、申請者は車検証とステッカーを受け取るために運輸支局などに出向く必要があり、これが事業者にとっては結果的に変わっていないとなっていたからです。

ビフォーアフターのイメージ

そこで、OSSを利用した手続きを有効に活用する手段として打ち出されたのが、「車検証の電子化」と思われます。

これが可能になれば、申請者が運輸支局に出向く必要なく車検証の発行が可能になるので、完全な電子化にすることができます。

車検証がICカード化されると

現在の車検証に記載されている情報は、電子化の後にはすべてICチップ上に記録されることになります。ただ、ユーザー自身が記載情報をその場で確認したいケースも考えられることから、ICカード化された後にも券面には一定の情報が記載されます。

具体的な形式としては、A6サイズ程度(105mm×177.8mm)の台紙に、IC( ISO/IEC 14443 Type A規格)タグを貼り付ける方式を採用します。

ここで、ISO/IEC 14443 Type Aとは、オランダの NXPセミコンダクターズ(フィリップス)がメインで開発した規格で、世界で最も多く使われている非接触タイプのICカード通信規格です。(日本規格名はJIS X 6322 A)

この規格と同じ方式による日本での利用例は、NTTのICテレホンカード、JTのタバコ購入用成人認証カードtaspo、クレジットカード会社のVisa touchなどがあります。

ICカード化のメリットは

車検証を電子化するメリットは、まずオンライン上で自動車関連の申請ができることにあります。

例えば、ドライバーが車検を整備事業者に依頼した場合、これまでは新旧車検証の交換や、検査標章受領のために整備事業者が運輸支局などに出向いて手続きをするしかありませんでした。しかし、電子化が実現すれば、整備事業者はICチップに入った情報を読み取り、オンライン上で申請することが可能となり、時間や労力の負担が大きく軽減されることになります。(事業者の設備コストは増えます)

また、車検証のICチップには空き容量があるのですが、その部分に車両情報(モデル・グレード、車体番号の位置、塗色など)、整備事業者の情報や整備履歴、自動車保険情報、車関係のポイントカード情報などを記録することも可能となります。今後どのような内容が記録されるかは検討中ではありますが、例えば、車検での入庫や車両に不具合が発生した場合に、自社作業以外も含め過去の点検や整備記録の簡単に調べられることも考えられます。

あと、ドライバーにとってのメリットは、これまで、別々に管理していた車検証、自賠責保険証、車関係のポイントカードなど(詳細未定)が、このICカードに記録して携帯できるかもしれません。

最後に

通称「車検証」は、正式名称を「自動車検査証」といい、車両を運行する際は携行が義務(車とセット)づけられている重要書類です。(工場へ車検で入庫する際は忘れずに。)

しかしながら、ユーザー自身が触れる(見る)機会は殆どなく、通常は車検の依頼や任意保険の更新、もしくは事故や違反をした場合の呈示といった場面の以外は「グローブボックスに入れたまま」という方が殆どかと思われます。今後車検証がICカード形式になると、整備事業者やユーザーにもメリットとなる制度になるかと思われますので、ユーザーが車検証を出す(見る)機会が増えれば、車検有効期限をうっかり忘れてしまうという事が減るメリットも有るのではないかと思われます。

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