ボルボ・トラックのセーフティー・システムについて

安全
ボルボの企業理念の1つである「安全」、現在ボルボ・トラックに装着されているセーフティー・システム(安全装置)について、判りやすく概要をお伝えします。
なお、詳細な説明につきましては、車両に搭載されております取扱説明書に記載されております。安全に関わる部分ですので、必ずお読み頂き機能や作動条件等ご理解の上、安全運転を心掛けてください。  
もしくは弊社までお問い合わせください。
各システムについては、Volvo Truckが作成した動画(YouTube)が有りますので、リンク先を貼っておきます。時間のある方は動画を見ていただく事で、より理解して頂けるかと思います。
また、YouTubeの動画音声は日本語では有りませんが、すべて字幕付きとなっておりますので、字幕が表示されない、日本語ではない場合には、YouTubeの設定変更で字幕をONにし、選択言語を日本語にしますと、画面上に日本語の字幕が表示されるようになります。

ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)

アダプティブクルーズコントロール(ACC)とは、標準のクルーズコントロール(CC)を拡張した、運転を支援する機能です。

ACCは、レーダーとカメラセンサーを使用して、アクセル操作とブレーキ操作の両方を自動的に行ない、前走車に一定のタイムギャップ(速度に依存する距離)を検出し、調整、維持することが可能です。(ACCとCCは並行して動作します。)

前方に車両が検知されない場合、CCがトラックをプリセットされた一定の速度に保ちます。システムが前方に車両が存在することを検出すると、ACCが作動します。前方の車両がCCのプリセット速度よりも遅い速度で走行している場合、ACCは車両との一定のタイムギャップを維持します。ACCは完全に停止するまで動作します。

<注意>
このシステムは、歩行者や自転車の飛び出しが無い、高速道路などの自動車専用道路で使うようにしてください。

<警告>
このシステムは人や物、交通状況を常にはっきりと識別できるとは限りません。
自動運転機能では有りませんので、ACCにドライバーの代わりはできません。ドライバーはいつでもアクセルやブレーキ操作ができるよう準備して、前方の車両との安全な車間距離や周囲に注視願います。

▼Volvo Trucks – Adaptive Cruise Control keeps safe distance

Volvo Trucks – Adaptive Cruise Control keeps safe distance

CW-EB(非常ブレーキ付き衝突警告)

CW-EB(Collision Warning with Emergency Brake)は、追突や衝突の可能性が高いとシステムが判断した場合に自動的にブレーキが作動し、追突を回避したり、衝突の程度を軽減したりする装置です。

このシステムには、2つのセンサー(カメラおよびレーダー)より、先行車との距離を常時検出し、危険な状況にあるかどうかを監視しています。

そして、前方の自動車や歩行者を検知し、追突の危険性が高まったら、まずは音や警告灯などで警告し、ドライバーにブレーキ操作を促します。それでもブレーキ操作がなく、このままでは追突や衝突の可能性が高いとシステムが判断した場合、自動的にブレーキが作動します。

<注意>
このシステムは危険な状況と判断した時のみ起動されます。確認のためのテストなどはしないでください。

<警告>
CW-EBはブレーキの補完的なシステムであり、ドライバーがきちんと安全運転をしていることを前提にしております。システムに頼った運転はせず、安全運転を心掛けてください。

▼Volvo Trucks – Collision Warning with Emergency Brake

Volvo Trucks – Collision Warning with Emergency Brake

LKS(レーン・キーピング・サポート)

LKS(Lane Keeping Support)は、車両が誤って車線を逸脱した場合に警告を発し、安全を支援する機能です。

LKSは、車両を始動すると自動的にオンになり、速度が60 km/h以上になると機能が作動します。

LKSは、車両に搭載されたカメラを使用して、車線内での自車の位置を検知し、トラックが車線の境界ラインを越えた場合にドライバーに警告します。なお、ウィンカーを使用して車線を変更する場合は警告を発しません。

<注意>
このLKSは、危険を回避する為に、ブレーキやステアリングなど他の機構を作動させることはありません。
システムは警告ランプを点灯させて、警告音を鳴らすのみです。

<警告>
LKSは補完的なツールで、ドライバーがきちんと安全運転をしていることを前提にしており、どんな走行状況でも警告を発する訳ではありません。また、ドライバーの注意力不足を補う事はできません。

路面標示がはっきりしない場合や特定の気象条件 (大雨、降雪など) では、システムがオフになることがあります。

▼Lane Keeping Support

Lane Keeping Support

LCS(レーン・チェンジ・サポート)

車線変更サポート(LCS)は、レーダー技術を使用して助手席側の車線(死角)にいる車両を検知しており、その方向へ移動しようとしたときに警告する機能を備えた、安全を支援する機能です。

LCSは、車両が発進すると自動的に作動し、速度が時速34 kmを超えている場合に、ウィンカーを出し助手席側に車線変更を試みた際、その移動しようとしている方向に車両が検出されたときのみ警告を発します。

<注意>
このLCSは、危険を回避する為に、ブレーキやステアリングなど他の機構を作動させることはありません。
システムは警告ランプを点灯させて、警告音を鳴らすのみです。

<警告>
LCSは補完的なツールで、ドライバーがきちんと安全運転をしていることを前提にしており、ドライバーの注意力不足を補う事はできません。安全な状況を確認してから、車線変更を行って下さい。

▼Lane Change Support

Lane Change Support

DAS(ドライバー・アラート・サポート)

DAS(Driver Alert Support)は、ドライバーに運転への注意を喚起する、安全を支援する機能です。

このシステムは、車両に搭載しているカメラの情報から、車線内のトラックの位置を常に検知し、運転者が居眠りなど集中力を欠いたような運転の兆候が見られ、運転が正常に行われていないと判断した場合にドライバーへ警告します。

DASは、エンジンを始動すると自動的にオンになり、速度が65 km/h以上のときに機能が作動します。

<注意>
このDASは、危険を回避する為に、ブレーキやステアリングなど他の機構を作動させることはありません。
システムはインストルメントパネルを介して警告音を出し、ディスプレイにメッセージを表示するのみです。

<警告>
運転(勤務)時間を延ばす目的でDASを使用してはいけません。 運転前には十分に休息を取り、運転中は定期的に休憩をしてください。

DASは補完的なツールであり、どんな走行状況でも作動するとは限りません。 最終的に、トラックの安全運転はドライバーに任されます。

▼Driver Alert Support

Driver Alert Support

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【指定工場】
 株式会社ヨシノ自動車 トラック整備

 住所:神奈川県川崎市川崎区鋼管通4-1-6
 営業:8:30~17:20

 電話:044-322-2712
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