ボルボトラックの補助ブレーキについて

安全
車は必ず止まる為にブレーキを使用しますが、トラック(特に大型)は重量が重たいので乗用車とは違い、通常ブレーキの他に減速する為の補助ブレーキが装着されています。
メーカーにより、構造や名称が違うシステムがありますが、ボルボトラックには以下に説明する2つの補助ブレーキシステムが備わっております。この2つの補助ブレーキを上手く有効に使う事によって、安全に走行できるだけではなく、ブレーキパット&ローターの寿命を延ばしたり、ブレーキの踏み過ぎによるフェード現象を防ぐ事が出来ます。なお、これらのシステムは基本的に消耗する部分は有りませんので、先を見越した運転をして減速時には出来るだけ利用することをお勧めします。

①EPG (エキゾースト・プレッシャー・ガバナー)

<構造>
EPGは、エンジンにあるターボのタービン・ハウジングに取り付けられ、EPGシャッターをAVU(エア・バルブ・ユニット)により開閉制御することで排気ガスの流れをコントロールし、エンジンに負荷(回転抵抗)を掛け廻りづらくします。

<機能>
1.エンジン冷間時、アイドリング状態において、エキゾースト・システム内に背圧を発生させ、エンジンに負荷をかけることで暖機時間を短縮し、さらに暖機後の温度を適温に保つ。

2.状況によりAVUがEPGシリンダーへのエア圧力を無段階に調整し、減速時にはエキゾースト・ブレーキ・シャッター(排気ブレーキ)として作用させる。

3.マフラー再生中に、温度を上昇させる。

VEB(ボルボ・エンジン・ブレーキ)

<構造>
・VEBは、排気行程ノシリンダーに作用する通常の排気ブレーキに、圧縮行程のシリンダーに作用する圧縮ブレーキを組み合わせた強力なエンジン・ブレーキです。
・VEB = 排気ブレーキ + 圧縮ブレーキ VCB(ボルボ・コンプレッション・ブレーキ)
・排気ブレーキには前項のようなEPG(排気圧ガバナー)を用いたタイプやVGT(可変ターボ)の排気流を制御するシャッターを利用したものもあります。
・エンジン・ブレーキのスイッチがオンで、その他の全ての条件が整っているとき(クラッチ・ペダルを踏んでいない、トランスミッションがニュートラルでない等)、アクセル・ペダルを完全に戻すとエンジン・ブレーキが作動します。(これらの条件が一致しないと、補助ブレーキは作動しません。)
・ エンジン・ブレーキ作動中は、燃料を噴射しません。

<メカニズム>
A排気行程では、排気バルブが開いているので、シリンダー内のガスはピストンに対し十分な抵抗となりえない。しかし排気バルブを通過したガスの出口をふさぐことにより発生した排圧は、上昇するピストンに対しブレーキとして作用する。これが通常の排気ブレーキである。

B吸入行程の終わりに排気バルブを一瞬開き、EPGやVGTの働きにより高くなった排気背圧をシリンダーに導くことで圧縮容量を増大させる。これによりピストンが受ける圧縮抵抗が増大し、エンジンに大きな回転抵抗を発生させることでブレーキ効果が得られる。しかしながら、圧縮上死点を越えると、この大きな圧縮容量がピストンを下向きに押し、クランクシャフトを駆動するのでブレーキ力は相殺されてしまう。

Cこれを防止するために、圧縮行程終了の直前に排気バルブを再び開き、圧力を逃がす。この結果、圧縮ガスがピストンを下向きに押す力は消失し、圧縮行程におけるブレーキ効果のみを利用することが可能となる。

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