ボルボの安全で快適なキャブについて

安全
ボルボは1927年の創業以来、「安全」を最優先に乗用車、商用車を製造・販売してきました。革新されていくボルボならではの高い信頼と技術を世の中に出し、安全性において世界で非常に高い評価を受けています。
それは、万が一の際、乗員を守るという世界最高レベルの安全性は、日々データを積み上げ、開発~生産、使用過程、すべての段階を考慮して作られているからです。そして、その目的は、事故防止はもちろんのこと、もしも事故が発生した場合にどれだけ被害を軽減できるかです。
このボルボFHは、その最新で最先端の技術が凝縮されているトラックなのです。 

キャブの歴史

トラックができた最初の頃、キャブは馬車の運転席を連想させるような作りでした。それから年数が経つごとにキャブは発展し続けて、現在の快適で安全なキャブになりました。

昔のトラックは、シャシと駆動系だけが製造され、キャブなしの状態で出荷されていました。キャブはトラックのオーナー次第で製作されたので、キャブを作るボディーメーカーが沢山ありました。

また、キャブのフレームは主に木で製作されていたこともあり、キャブ外観は同じタイプのシャシでも、色々な形や多くのバリエーションがありました。

1960年代半ば以降、ボルボは独自の安全なキャブを設計し、生産は自社工場で行うようになりました。

事故調査チーム

ボルボのビジョンは、ボルボ・グループの製品が事故を起こさないことです。

交通事故とは、通常「ドライバー」、「車両」、「環境」という3つの重要な要素が複雑に絡んで発生しますが、事故調査チームはそれらの状況を考慮し、ビジョンの達成に向けて取り組んでいます。

そのチームは、運行や交通安全統計、安全対策を評価や開発するグループで構成されており、毎年重大な事故現場へ赴き、さまざまなデータを収集・分析し、交通安全のための新しいアイデアやシステムを開発し、安全なキャブの開発にも役立てています。

事故の研究方法

事故現場で調査を行ったあと、社内研究プロジェクトや外部パートナーとの連携を行い、事故の状況を再現テストすることで、交通事故の原因と結果を推測し、次のキャブ設計などに生かされます。

キャブ テスト

キャブの安全性レベルが高いのは、昔から安全を扱うボルボの長い歴史の結果です。

すべてのキャブは、実際に事故で何が起こるのか現実的なデータを収集するために、実用的な数多くのテストを受けており、この世界で最も厳しいスウェーデンの衝撃試験の要件は、その試験のための基礎を形成します。

<クラッシュ(衝撃)テスト>

クラッシュ(衝撃)テストの動画はコチラ

乗用車、商用車に関わらず世界で最も安全評価の高いメーカーとして知られるボルボ。その世界でも最高クラスの安全評価試験は「スウェーデン式衝撃テスト」と呼ばれています。その独自の衝突安全基準にもとづき、新しいFHでは、1000回以上のコンピューターシミュレーションと20回の実際の衝突実験が行われています。これは、一般的な車両開発の実験より、はるかに多い実験データ数です。その結果、新しいFHはドライバーを最大限に保護するキャブとして、広さと丈夫さを合わせ持った最新設計のキャブを開発搭載するに至りました。

<ロール・オーバー (横転)テスト>

ロール・オーバー (横転)テストの動画はコチラ

このテストは、シートベルトを着用している場合(運転席側)と、シートベルトをしていない場合(助手席側)の安全性の違いを、人間の体と同じ動きをするダミー人形を使って確認するために、車両を崖から落とすテスト(ロールオーバーテスト)を実行しています。これを見れば、シートベルト装着の有無が、どれだけ安全に関わっているかが判ると思います。なお、この映像で見落としてはならないのが、もう一つの重要な安全です。それは、ボルボ・トラックのキャブの頑丈さで、ボルボ・トラックのキャブだから下まで転げ落ちてもキャブ内の居住空間が保てているのです。したがって、ボルボ・トラックは、もしもの時にシートベルトを装着していればドライバーが助かる可能性が非常に高いので、シートベルトの装着の重要性を伝えております。日本でも、不幸にして追突事故や横転事故などの大きな事故に合ってしまったボルボ・トラックが何台か聞いておりますが、知っている限りでは幸いにもドライバーが大きな怪我になったとは聞いておりません。

ボルボが発明した3点式シートベルト

ボルボは1959年に3点式シートベルトの実用化に成功し、この新しい安全装置について特許を取得します。しかし、ボルボは「誰もがこの技術の恩恵を得られるように」と、この特許を無償で公開しました。

よって、3点式シートベルトが車の世界で急速に普及したのも、今すべてのクルマに3点式シートベルトが装備されているのも、特許を無償公開したからこそ実現したからだと思われます。

非常脱出出口

事故などの非常事態発生時、即座にキャブ外へ脱出するための非常脱出口のルーフハッチが装備されました。通常は車内への採光口として機能します。

万が一の事故の際にドアが開かない場合には、このルーフハッチを使用してキャブから非難する事が出来ます。

なお、ルーフ ハッチには2つのタイプがあり、1つは緊急用ハンマーを使って開けるもので、もう1つはハンドルを使って開くものです。非常時以外は絶対に試さないでください。

<注意>ハンドルタイプのルーフハッチは、絶対に非常時以外は開けないでください。一度開けてしまうと再使用できませんので、交換が必要になります。

快適なキャブの環境

ボルボ・トラックのキャブは、主はドライバーの仕事場(運転)でありますが、時には休憩場所になることも、その目的は、安全性と快適性に関して常に良好な環境を提供することです。

特に長距離輸送の場合には、キャブは、ドライバーが余暇をくつろぐために快適かつ機能的でなければなりません。トラックが持っている機能のほとんどは、キャブ内からコントロールする事ができます。 また、後部のベッドから、車種によってはドア、窓、サンルーフおよび室内灯やオーディオシステムをコントロールする事が出来ます。

更に、快適性を求める方には、収納ボックスに収まる純正の電子レンジや冷蔵庫なども、オプションで用意されています。

キャブ チルト

ボルボ・トラックのオーバー・ヘッド・キャブは、助手席側のバンパーに取り付けられた油圧ポンプ作動させることで、キャブを傾けること(キャブ・チルト)ができます。ポンプは通常電動で、電力が無い場合は手動でも上げ下げが出来ます。

なお、このキャブは、点検や修理などの作業をしやすくすると同時に安全性も考え、およそ70度前方に大きく傾くようになっています。ただし、キャブ・ロックは有りませんので、キャブを上げる際には途中で止めず、必ず重心が前方に移動する(写真の状態)まで上げてください。

※キャブ内に装置や何かを置く場合には、転がらないように必ず固定してください。もしくはキャブを上げる際には、転がるものが無いか必ず確認し、転がるものは必ずキャブから降ろしてください。最悪の場合には、フロントガラスを割ってしまう可能性が有ります。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【指定工場】
 株式会社ヨシノ自動車 トラック整備

 住所:神奈川県川崎市川崎区鋼管通4-1-6
 営業:8:30~17:20

 電話:044-322-2712
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

コメント

タイトルとURLをコピーしました