ドライバー・インフォメーション(Driver Information)とは、ボルボ・トラックをご購入いただいたお客様(ドライバーや運行管理者の方々)を対象に、納車時(又はそれ以前)に実施している装置や装備等の取り扱いを説明するトレーニングの事です。 このトレーニングを実施することによって、ボルボ・トラックを正しく理解して性能をフルに活用していただき、安全で快適な運行をして頂く事を目的としております。 また、このトレーニングは全世界において行われており、特に日本において国産トラックでは標準装着ではなかったり、似たような装備でも扱い方法が違う等もありますので、ドライバーの方々への説明は非常に重要だと考えています。 (モデルやグレードにより、多少デザインが違っている、装備されていないパートも有ります。)
助手席コーナーカメラ
助手席コーナーカメラは、助手席側のバックミラーのベースに配置されています。これにより、助手席側のいわゆる死角と呼ばれるエリアを、サイドディスプレイによりモニターし視界をカバーします。
<警告>
ドライバーは、常に車を安全に運転する最終的な責任を負っています。カメラは補助にはなりますので、あらゆる交通、天候、道路状況に対応できない場合が有ります。
<警告>
次の2つの状況では視野性及び視認性が落ちるので、特に注意を払う必要があります。
・サイドディスプレイに、日光または他の強い光源からの光が照射されている場合。
・助手席側のコーナーカメラのレンズに、日光または他の強い光源からの光が当たる場合。
<ヒント>
ライトスイッチを使用して、サイドディスプレイの明るさを調整する事ができます。
ヨシノの保険より
【一般企業に求められる飲酒運転防止対策】
緊急事態宣言やまん延防止対策が解かれた中での年末は会社などで忘年会など宴席が行われることが多いことでしょう。そこで一般企業に求められる飲酒運転防止対策について考えてみましょう。
排気後処理システム
排気ガスは、マフラー内に噴射されるAdBlue尿素溶液により浄化されます。ボルボ・トラックは、Euro 6規格の要件を満たしており、触媒式排気ガス浄化システム(SCRテクノロジー(Selective Catalytic Reduction))及びディーゼルパティキュレートフィルターを装備することで実現されています。 このシステムは、さまざまな負荷状態で排気ガスの浄化を行いながら、燃料消費量を削減できるように設計されています。
なお、排気システムの周りのエリアには、通気性を妨げるような物を取付けたり置いたりせず、必ず清潔に維持してください。
<警告>
運転後、システムの上部が熱くなることがあります。トレーラーを接続(取り外し)するときに、触れたり、上に乗ったりしないでください。火傷をする可能性が有ります。
<警告>
再生中は、システムと排気は非常に高温になる可能性があるので、可燃性のある環境で運転したり停止したりしないでください。
フィフスホイール(トレーラーカプラー)
トラーラーカプラーは、トラクターをトレーラーに連結する際に使用します。
なお、カプラーは色々なメーカーによって、設計が多少異なります。 ただし、すべてのカプラーに共通しているのは、トレーラーとの連結を解除するためのハンドルと、ハンドルが不意に連結を切り離さないようにするための安全ロックを装備している点です。
<警告>
ボルボのトラクターは、殆どがエアーサスペンションを採用しております。セミトレーラーを切り離す際は、トラクターを動かす前にカプラーに荷重が掛かっていないぐらいまでエアサスのエア圧を抜いてから行い、トラクターとトレーラーの両方に損傷を与えないように注意してください。
バッテリーへのアクセス
バッテリーにアクセスするには、後端のフレームの間に設置されており、両方のノブを外してカバー パネルのロックを解除します。上部パネルを持ち上げてから下のパネルを取り外します。
【バッテリーについて】大切な役目を果たしているバッテリーについて
バッテリーの充電
バッテリーを充電したり、トラックをジャンプスタートするには、赤いノブをねじってシャフトを引き出しプラスケーブル(赤)を挟んで接続し、マイナスとマークされたシャーシ上のナットにマイナスケーブル(黒)を噛んで接続します。
なお、バッテリーはエンジンを起動するのに使用され、またトラックの全コントロールユニットや電装品に電力を供給します。バッテリーの状態、つまり充電可能な容量と供給電力量は、トラックが正常に作動し、信頼性の高い操作性を示すかどうかに重大な影響を及ぼします。
☆バッテリーに関する重要情報
・バッテリーの状態は時間の経過とともに、使用する負荷の状況によって劣化しますが、適切なケアによって耐用期間を延ばすことができます。特に消費の高い(負荷が大きい)のは、コンバーターを要するような電化製品、気候による高温時や低温時、特殊な装置の架装等です。
なお、バッテリーを完全に充電するには、外部充電器を利用し定期的に使用する必要があります。
<警告>
オルタネーターでの充電では容量の90%程度まで(走行時で)しかバッテリーを充電できないので、駐車時に定期的な外部からの充電もお勧めします。行わないとバッテリーの寿命に大きく影響します。
<警告>
アイドリングが多い車両は、アイドリング中にバッテリーの容量を減らし続け、寿命を著しく低下させます。基本的にアイドリングによる駐車は極力避け、もしも長時間駐車する時はエンジンを切り、パーキング・クーラーやパーキング・ヒーターを使用するようお願い致します。
メインヒューズ
メインヒューズは、フレーム後端のバッテリーボックス内部にあるメインヒューズボックスの中に取り付けられています。 通常、何らかの原因でヒューズが溶断しない限り、車両の寿命と同じ年数使用できるように設計されています。 ヒューズが溶断した場合、電気関係に重大な問題が発生している可能性が高いので、車両をボルボ・トラック正規サービス工場に入庫させて、エレクトリカルシステムの点検修理をお願いします。
後退警報装置
後退警報装置は、トラックの右リアライトに統合されています。リバースギヤを入れると有効になります。
警報を無効にするには、後退警告スイッチの上側を押します。
<注意>
後退警報装置は必ず有効にしておいてください。周囲が安全な環境でのみ無効にする事ができます。
バックカメラ
バックカメラを使用する事で、後進時や駐車時など、トラックの後ろが見やすくなり安全に後方を確認できます。
<警告>
ドライバーは車を安全に運転する最終的な責任を負っています。カメラは補助にはなりますが、あらゆる交通、天候、道路状況に対応することはできません。
バックカメラを作動させるには、リバースのドライブプログラムを選択すると、バックカメラが自動的に作動し、カメラでキャプチャされた画像がサイドディスプレイに表示されます。
非常ブレーキランプ
時速50 km超でブレーキを強く踏むと(4 m/s2)、トラックのブレーキランプが点滅し始めます。
また、この機能は、減速が2.5 m/s2未満に下がると無効になります。(違法では有りません)
なお、この安全機能により、後続車が非常ブレーキを簡単に察知でき、追突事故を防ぐ効果が期待できます。
コメント