ドライバー・インフォメーション第4話(運転席側)

ドライバーインフォメーション
ドライバー・インフォメーション(Driver Information)とは、ボルボ・トラックをご購入いただいたお客様(ドライバーや運行管理者の方々)を対象に、納車時(又はそれ以前)に実施している装置や装備等の取り扱いを説明するトレーニングの事です。
このトレーニングを実施することによって、ボルボ・トラックを正しく理解して性能をフルに活用していただき、安全で快適な運行をして頂く事を目的としております。
また、このトレーニングは全世界において行われており、特に日本において国産トラックでは標準装着ではなかったり、似たような装備でも扱い方法が違う等もありますので、ドライバーの方々への説明は非常に重要だと考えています。
(モデルやグレードにより、多少デザインが違っている、装備されていないパートも有ります。)

AdBlueタンク

 

AdBlueの補充について

①過注入
②上限
③下限

<注意>
もしもAdBlueがトラックのボディ等にこぼれた場合はすぐに拭き取って、こぼれた箇所を水で十分に洗い流してください。AdBlueは、皮膚、衣服、金属(銅やアルミニウムなど)および合金(真鍮など)を損傷する可能性があります。また、コネクターにこぼれた場合、コネクターを交換してください。AdBlueは腐食性が非常に強いため、コネクターを損傷します。

<警告>
停止機能のないキャニスターまたはポンプからAdBlueを補充する場合、タンクに注入しすぎないようにすることが重要です。 入れすぎることのないように、注入するAdBlueの量に注意を払ってください。 タンクへの注入量が多すぎると、AdBlueがエアベントパイプから漏れ出す恐れがあります。

タンクへの注入量が多すぎた状態で、(温度が-11 °C未満で) タンク内のフルードが凍結すると、タンク及びホースに永久的な損傷が発生する恐れがあります。

エアチャージングポイント

圧縮エア充填用ブラケットは、シャーシの後部または左側にあります。

もし車両のエアが無くなり、エアを別の車両などから注入する場合、ブラケットにSF(system fill)と表示されているテストニップルを使用する必要があります。 これにより、給気が乾燥され、水分がシステムに入りません。

PX2、PX3、PX4と表示されている他のコネクターは、後軸の制動圧力用のテスト接続部ですので、ここには接続しないでください。

 

または逆に、外部へエア供給が必要な場合は、フロントホイールアーチ内のエアチャージングポイントを使用します。供給された空気はエアドライヤーを通過するため、システムに水分が入ることを防ぎます。

 

▼エアチャージングポイント

Air Charging Point

キーによるドアロックの解除(手動)

解除の操作方法
①キーを前側に廻し、運転席側のドアとフロントのサービス カバーのロックを解除します。
②キーを反対側に廻します。
③もう一度キーをロック解除側に廻すと、助手席側のドアのロックも解除します。

なお、両側のドアをロック解除するには、①~③の手順を3秒以内に行ってください。

ボルボ・トラックは防犯の為、運転席と反対側のドアは必要でない限り同時に解除しないようになっています。

ストレージコンパートメント

ラッケージコンパートメント(キャブ側面の収納庫)を開けるには、キャブ内でシートの後ろにある金属製のリングを引っ張ります。

最初にリングを引っ張ると、ハッチのロックが解除されます。リングを引っ張り続けながら、もう片方の手でハッチを開けます。

ハッチを再び閉じるには、元の位置に押し戻します。

 

▼ストレージコンパ―メント

Double Exterior Storage Compartments

エアサスペンション コントロール ボックス

ボルボ・トラックの殆どの車両はリアにエアサスペンションを採用しています。

エアサスペンションは電子制御式で、積み荷の重量および位置に関係なくトラックを同じ高さに保ちます。 車高は、コントロールボックスを使用して手動で調整することもできます。

 

エアサスペンションシステムには、ドライブモードとマニュアルモードの2種類のモードがあります。 ドライブモードは、トラックが走行できる状態です。 コントロールボックスのボタンを押すと、システムはマニュアルモードに切り替わります。 マニュアルモードは、システムがトラックの高さを変更できる状態です。 エアサスペンションシステムは、停車中または50 km/h未満の速度で走行中に手動で調整することができます。

 

①STOP: 現在進行中のエアサスペンション調整をキャンセルします。
②ドライブモード、通常走行する時に選ぶボタンです。
③低速走行時に車高変更するボタンです。(ランプが点灯します)
 三角形のボタンを使用して、トラックの高さを調整します。

調整した積載車高を保存するには、メモリボタンを5秒間押します。
保存した積載車高を呼び出すには、メモリボタンを2秒間押します。

コントロール ボックスはキャブ内のドライバーシートの横にあります。長さ3 mのケーブルとマグネットにより、キャブの外側に取り付けることもできます。 時速0~10 kmで使用できます。

 

▼色々な場面や状況でのエアサスメンションの使い方
https://driverguide.volvotrucks.com/lang/ja/chassi/A881616/topic/124145/

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました