ドライバー・インフォメーション第6話(キャブ内②)

ドライバーインフォメーション
ドライバー・インフォメーション(Driver Information)とは、ボルボ・トラックをご購入いただいたお客様(ドライバーや運行管理者の方々)を対象に、納車時(又はそれ以前)に実施している装置や装備等の取り扱いを説明するトレーニングの事です。
このトレーニングを実施することによって、ボルボ・トラックを正しく理解して性能をフルに活用していただき、安全で快適な運行をして頂く事を目的としております。
また、このトレーニングは全世界において行われており、特に日本において国産トラックでは標準装着ではなかったり、似たような装備でも扱い方法が違う等もありますので、ドライバーの方々への説明は非常に重要だと考えています。
(モデルやグレードにより、多少デザインが違っている、装備されていないパートも有ります。)

下り坂クルーズコントロール

下り坂クルーズコントロールは、下り坂を運転中に設定速度を維持するのに役立ちます。これは、自動的に補助ブレーキと最適化されたギア選択およびホイールブレーキを使用して、設定した速度を維持します。

(アダプティブ)クルーズコントロール – 下り坂クルーズ

Downhill Cruise Control

<警告>

下り坂クルーズコントロールは、交通や道路などの状況を感知している訳ではありません。自動運転機能では有りませんので、ドライバーはいつでもアクセルやブレーキ操作ができるよう準備して、前方の車両との安全な車間距離や周囲に注視願います。

アダプティブクルーズコントロール(ACC)

アダプティブクルーズコントロール(ACC)は、標準のクルーズコントロール( CC )を拡張するドライバーサポートシステムです。ACCは、レーダーとカメラセンサーを使用して、前走車に一定のタイムギャップ(速度に依存する距離)を検出、調整、維持することができます。ACCとCCは並行して動作します。

前方で車両が検知されない場合、CCはトラックを一定速度に保ちます。システムがトラックの前に車両が存在することを検出すると、ACCが作動します。前方の車両がCCのプリセット速度よりも遅い速度で走行している場合、ACCは車両との一定のタイムギャップを維持します。ACCは完全に停止するまで動作します。

高速道路または主要道路を走行する場合、ACCを使用すると安全で快適なドライビングに繋がります。

このシステムは、通常の走行条件では前走車に追従します。危険な状況では、ACCの速度を制限する能力が制限されているため、トラックの最大ブレーキ能力を使用するには、ブレーキペダルを踏む必要があります。

Cruise Control

<警告>

システムは他の道路使用者や交通状況を常にはっきりと識別できるとは限りません。事故を避けるため、システムの弱点を認識しておくことが大切で、状況により、システムは以下の動作を行うことがあります。

・突然車両にブレーキをかける

・不必要な警告を出す

・警告を出さない

・必要な時にブレーキをかけない

・突然車両を加速させる。

実際に使用する前に、この機能に関する説明をすべて、よくお読みください。慎重に運転し、ブレーキの準備をしておいてください。前方衝突警告が出された場合は特に注意が必要です 。

<警告>

ACCにドライバーの代わりはできません。ドライバーには、前方の車両との間に安全な距離を維持する最終責任があります。

補助ブレーキ

補助ブレーキは車両の通常のサービスブレーキを補助するブレーキ機能です。 車両のドライブシステム内で排気ブレーキまたはリターダーとして作動します。 補助ブレーキは、ホイールブレーキの過熱防止とブレーキライニングの摩耗低減のために使用します。

Ⓐ:オートポジション

「A」ポジションの場合、補助ブレーキはブレーキペダルが踏み込まれたとき、通常のホイールブレーキと連動(ブレーキブレンディング)して、自動的に作動します。

通常走行時は、常に補助ブレーキレバーの位置をⒶにしてください。これにより、ディスクブレーキパッドの寿命に大きく影響します。

①~③:マニュアルポジション

補助ブレーキだけを効かせて減速する場合は、ハンドレバーをⒶの位置から、①~③(操作ステップが進むごとに補助ブレーキの制動力が強くなる)に移動し、アクセルペダルから足を離すと作動します。

補助ブレーキレバーを常時①~③の位置にしていると、無駄な減速をしてしまうことで燃費に悪影響を及ぼします。補助ブレーキを必要としない時は、レバーは通常位置のⒶに戻してください。

Ⓑ:ブレーキプログラム

補助ブレーキレバーの位置が、Ⓐ又は①~③にある時に、レバーの端にある「B」ボタンを押すと、ブレーキプログラムが実行され、ギヤボックスは補助ブレーキの制動力が最大限に発揮されるようにギヤをシフトダウンします。

ブレーキプログラムを終了するには、「B」ボタンをもう一度押すか、またはアクセルペダルを踏み込みます。

◎トレーラーブレーキ

トレーラーを接続した際、トレーラーブレーキによりブレーキと連結状態をテストすることができます。

ハンドレバーを手前の最初または2番目の位置まで引くと、トレーラーブレーキが作動します。

ブレーキを作動させるには、速度が4 km/h未満である必要があります。 速度が7 km/hを超えるか、またはハンドレバーから手を離すと、ブレーキは解除されます。

トレーラーブレーキをパーキングブレーキとして使用する。

トレーラーのサービスブレーキは、通常のパーキングブレーキの補助としても使用することができます。

◎ストレッチブレーキ

ストレッチブレーキを使用すると、濡れた路面の下り坂を低速で走行する際の安定性を向上させることができます。トレーラー単独の自動ブレーキ(スポット制動)により、フロントホイールブレーキを使用せずに車両全体を減速させて、車両の操縦性を向上させながら、ジャックナイフ現象の危険性も低減させます。

Stretch Brake

ストレッチブレーキは、補助ブレーキレバーがマニュアルポジション1-3で速度が5~40 km/hのときに使用できますが、ABS機能付のトレーラーと接続されている場合に限定されます。

補助ブレーキがかかっているときに表示されるシンボル。

ワイパーレバー

①レバーはスプリングリターン式になっており、レバーを押している間ワイパーは通常の速度で作動します。

②間欠ワイパー(無段階で調整)

③通常の速度で動作

④高速な速度で動作

⑤レインセンサーのオン/オフを切り替えます(ウィンドスクリーンワイパーがオフの場合にのみオンにできます)。

⑥ホイールを回すと、間欠ワイパーの間隔とレインセンサーの感度を調整できます。上方向にスクロールすると感度が上がります。レインセンサーが作動すると、レバーのLEDランプが点灯します。

なお、レバーを手前に引くと、ウィンドスクリーン ワッシャー、ウィンドスクリーン ワイパー、ヘッドランプ ワッシャーが同時に作動し洗浄します。

<注記>

温度が0℃未満の場合、またはトラックが静止している時にドアが開いている場合、レインセンサーはオフになります。トラックの速度が時速5 kmを超えるか、再びレインセンサーを作動させると、再びオンになります。

インストルメントディスプレイ

最新のインストルメントディスプレイの外観は、選択したインストルメントビューによって色々と表示を変える事が出来ます。

インストルメントビューは、特定の状況で適切な情報を提供するように調整された色々なパターンを、好みのビューに設定することが出来ます。また、すべてのインストルメントビューには速度計などの重要な情報を基準に、その他の追加コンテンツを好みで選択することが出来ます。

トラックを始動すると、ディスプレイに走行前の点検レポートが表示されます。これにより、トラックの複数のシステムのステータスがわかります(モーター オイルレベル、クーラントレベル、車外ランプ点検など)。

 ステアリングホイールの右側のキーパッドでキーを上下に押すと、異なるディスプレイの表示に切り替えられます。

[ホームビュー] で、ステアリングホイールの右側のキーパッドで左右のキーを押すと、異なるゲージに切り替えられます。

<警告>

ビューで確認できる走行前の点検レポートは、ドライバーによるトラックの日常点検に代わるものではありません!

<ホームビュー>

ホームビューは、常に利用できるデフォルトのインストルメントビューです。

①たとえば、外気温、照明、安全システムに関連するシンボル。

②ダイレクションインジケーター。

③スピードメーター。

④クルーズコントロール。

⑤ゲージまたは車両メッセージ用のプレゼンテーションエリア。

⑥警告、ブレーキ、バッテリーなどに関連するシンボル。

⑦インストルメントビューインジケーター。

⑧クロック、インフォテインメント、トラクション用の動的ウィジェット。

⑨トリップ メーターとオドメーター。

⑩AdBlueゲージ。

⑪ギヤボックスと補助ブレーキ。

⑫タコメーター。

⑬アラーム、メンテナンス、パーキング空調などに関連するシンボルとメッセージ。

⑭ディーゼルゲージ。

⑮タコグラフとクロック。

⑯フューエルデータ。

<フォーカスビュー>

フォーカスビュー

インストルメントビューのフォーカスでは、最も必要な情報のみが表示され、道路に集中できます。

インストルメントビューを切り替えるには、インストルメントディスプレイにシフトフォーカスし、ステアリングホイールキーパッドで[上]キーと[下]キーを使用します。

なお、ホームビューにすばやく戻るには、ステアリングホイールのキーパッドのホームキーを押します。

①たとえば、外気温、照明、安全システムに関連するシンボル。

②ダイレクションインジケーター。

③スピードメーター。

④クルーズコントロール。

⑤車両メッセージ用のプレゼンテーションエリア。

⑥警告、ブレーキ、バッテリーなどに関連するシンボル。

⑦インストルメントビューインジケーター。

⑧クロック、インフォテインメント、トラクション用の動的ウィジェット。

⑨トリップ メーターとオドメーター。

⑩AdBlueゲージ。

⑪ギヤボックスと補助ブレーキ。

⑫タコメーター。

⑬アラーム、メンテナンス、パーキング空調などに関連するシンボルとメッセージ。

⑭ディーゼルゲージ。

⑮タコグラフとクロック。

⑯タコグラフおよび/フューエルデータ。


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