ドライバー・インフォメーション第1話(キャブ前側①)

ドライバーインフォメーション
ドライバー・インフォメーション(Driver Information)とは、ボルボ・トラックをご購入いただいたお客様(ドライバーや運行管理者の方々)を対象に、納車時(又はそれ以前)に実施している装置や装備等の取り扱いを説明するトレーニングの事です。
このトレーニングを実施することによって、ボルボ・トラックを正しく理解して性能をフルに活用していただき、安全で快適な運行をして頂く事を目的としております。
また、このトレーニングは全世界において行われており、特に日本において国産トラックでは標準装着ではなかったり、似たような装備でも扱い方法が違う等もありますので、ドライバーの方々への説明は非常に重要だと考えています。
(モデルやグレードにより、多少デザインが違っている、装備されていないパートも有ります。)

リモコン・キーの操作説明

① ロック
1回押すとすべてのドアがロックされます。(ウィンカーが2秒間点灯します)
2回押すとパーキングモードになり、必要最低限の電源回路のみ通電し無駄な放電を防ぎます。
(ウィンカーが短く4回点滅します)

② ロック解除
1回押すと運転席側のみドアのロックが解除されます。(ウィンカーが3回短く点滅します)
直ぐにもう1回押すと助手席のドアのロックも解除されます。(ウィンカーが3回短く点滅します)

③ パニックアラーム(緊急時のアラーム)
数秒間押し続けると、オン/オフを切り替えられます。(ホーンとウィンカーが作動します)

④ アプローチングライト
ポジションランプ、ウィンカーランプ、サイドマーカーランプ、カーテンシー(ステップ)、インテイリア(ルーム)ランプが同時に点灯します。もう一回押すと消灯します。

※キー(板鍵)によるドアの開閉につきましては、キャブ運転席側のパートで別途ご説明します。

安全に関わる装置について

  

① カメラ

② ヘッドアップディスプレイ

③ レインセンサー

④ レーダー

<警告>
・大きいサイズのサンバイザーなどを取付け、カメラ①の視界を妨げないでください。

・キャブ内のヘッドアップディスプレイ②の上に、書類などを置かないでください。

・レーダー④を何かで覆ったり塗装したりしないでください。

<ヒント>
毎日の点検の際に、レーダー④とカメラ①部分を拭いてきれいにし、正しく機能するようにしてください。

<参考>
このカメラやレーダーを利用する安全装置は、過去ブログの「ボルボ・トラックのセーフティー・システムについて」で詳しく説明をしております。

フロントステップの乗り方

キャブを上げることなく、窓ガラスの清掃をすることが出来ます。

<注意>
・ステップとグリップを利用し、“両足と片手”又は“両手と片足”の3点で体制を保持してください。

・怪我はほとんどの場合、ステップを登るときの踏み外しが原因です。

・最初のステップに足を運ぶ際に、レーダーを蹴ったり傷つけたりしないように注意してください。

フロントステップの 正しい閉め方

怪我を防ぐため、ステップは写真のように手のひらで押して閉じてください。

けん引フックの取り付け方法

・けん引フックは、キャブ助手席側のトランクまたはシートの後ろに置いてあります。

・けん引フックは、グリルの左右2ヶ所のどちらかに取付します。

・マイナスのスクリュードライバーを使用して、グリルのカバーを取外し、フックを取付けます。

・けん引は、良好な舗装路での牽引のみを想定して設計されており、それ以外の用途では使えません。

<注意>

・駆動輪が地面に接地している場合、けん引時には必ずプロペラシャフトを取り外してください。

・プロペラシャフトを取り外さないで走行すると、ギヤボックスが潤滑不良により損傷してしまいます。

<警告>

・けん引する際は、けん引フックおよびけん引ピンを必ず使用してください。決して前部アンダーランガードを利用してけん引しないこと。アンダーランガードは、けん引の力に耐える設計にはなっておりません。

▼けん引フックの取付け方
https://youtu.be/FbDmH3nByT0

コメント

タイトルとURLをコピーしました